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映画素人が2014年に観た映画振り返り

1年ちょっと前まで映画は基本観ない人だった。

2013年の11月にまどマギ叛逆を観にいって、予告で流れてたルパン対コナンを観にいって、、、というところから始まって、気づいたら2014年に観た映画は前年までの自分の人生で観たより多い数になっていた。

そんな素人が2014年に観た映画を振り返ってみる。

※公開月ではなく自分が観た月で分けた

※原作があるものも全て未読の状態で観てる

1月:0本
2月:2本
  • ジャッジ!

広告審査を舞台にしたコメディ映画。コメディ部分はベッタベタながら結構笑えた。恋愛要素があったり、ダメ主人公が頑張ってハッピーエンドを掴むシナリオは王道な印象。ただ恋愛パートは展開が急すぎた気がして尺が足りないんじゃないかと思った。

 

  • ラッシュ プライドと友情

1970年代のF1、ニキ・ラウダジェームス・ハントのライバルストーリーを映画化したもの。当然クライマックスは1976年、最後のレースは日本の富士。レースに期待してたけど、どちらかというと人間ドラマに重きが置かれてて肩透かしを食らった感じ。でもまあレースだけなら実戦を観りゃ済む話なので映画としてはこれで正解なんだろう。

 

3月:6本
  • スノーピアサー

温暖化の進行を止めるために空中散布した冷却材が効きすぎて地球は氷河期に、人類で生き残ったのは世界中を巡る永久機関つき列車に乗り込めたものだけだった・・・。と設定が面白そうだと思って観にいったのだけど、ひたすら革命的闘争に明け暮れる感じの映画でゲンナリ。革命烈士とかって言葉が好きな人向けかと思ったけど、意外と一般評価も悪くないようで驚いてる。

 

  • 抱きしめたい −真実の物語−

元は「記憶障害の花嫁」というドキュメンタリー番組だったらしいが、そっちは観ていない。正直ドキュメンタリーの方が合ってる作品だと思った。どうしてもお涙頂戴的な作り物感を感じてしまう。余談ながらジャッジ!と本作で北川景子を覚えた。

 

  • 小さいおうち

自分が観た邦画の中では一番出来の良さを感じたタイトル。普段は小説もあまり読まないのに、原作小説を買ってしまったほど。亡くなった老婆が遺したノートを元に戦時中のちょっとした事件が描かれる。公開後かなり経ってから観にいったので10人くらいしか入ってなかったけど、杖ついてる人もいたりして高齢者比率が高かったようだ。自分の戦中体験を思い出した人がいたのか、上映中にすすり泣きが聞こえてきたのが印象的だった。

 

7代の大統領に仕えた黒人執事の人生とその視点から20世紀の出来事が描かれる、、、という触れ込みだったけど、実際観てみると公民権運動の戦いを描く歴史映画の印象が強い。描かれてる人種差別はアメリカにとって自国の歴史の恥部と言えるものだと思うが、後援にアメリカ大使館が入っていて素直にすごいと思った。それほど特別なことだとも思わないけど、今の日本政府筋が旧軍のやらかし案件を映画化したものを後援できるか、と考えるとね。

 

  • ワンチャンス

後にスーザン・ボイルを輩出した番組の初代優勝者ポール・ポッツの半生を描いた伝記映画。歌手本人もオペラも詳しくないせいか、イマイチ乗れなかった。この辺りの周辺情報に詳しい方が確実に楽しめる類の映画だと思う。主人公の友人の携帯ショップ店長が良い味出してた。

 

  • LIFE!/ライフ

予告映像では何の映画かさっぱりだったけど、実際観てみると予告のとおりである意味驚いた。RPGでお使いと言われるようなイベントを映像化するとこんな感じになるんだと思う。ただ描かれるイベントは結構濃密。見る前の予想を良い方に裏切ってくれて楽しめた。

 

4月:2本
  • 新しき世界

韓国のヤクザ映画、ということで良いだろうか。主人公はマフィアに潜入捜査する警察官。潜入先の組織のトップが事故死したのを機に、警察上層部は主人公に組織を乗っ取らせることを画策する、、、という筋書き。暴力描写は結構キツ目だったけど、人間関係のドラマは見事だった。ウジウジ感のあった主人公が覚醒する終盤は圧巻。

 

  • 白ゆき姫殺人事件

SNSの炎上と旧来的なメディアスクラム合体の恐怖は興味深い。でも話としてはろくでもない話とちょっと良い友情話を中途半端にくっつけた感じがあって微妙だった。世の中そんなに優しくないと思うんだけど。あとヒロイン役の井上真央はかわいすぎて地味子設定に合ってないと思う。 

 

5月:2本
  • テルマエ・ロマエⅡ

割と素直に楽しめる映画。ただ今振り返ると想定どおりに面白かったけど、決してそれ以上ではないと言う感じもある。何というかインパクトには乏しかった。暇なときに時間を潰す分には絶対損しないと思うけど。一作目観てればもう少し違う楽しみ方できたんだろうか。

 

  • LDK

去年の大晦日に観た清須会議で一人だけ妙にぎこちない演技の人がいるなぁと思ったのが剛力でした。黒執事の予告映像でもアレな感じにしか見えなかったので割と覚悟して観にいったけど、意外にも剛力は想定してたより頑張ってた気がする。むしろ周りの演技が輪をかけて微妙に感じた。少女漫画原作だからか、いかにもマンガにありそうなカッコイイ構図のシーンがあったけど、実写だと微妙なんじゃなかろうか。あれが原作の再現であるなら、もう少し実写映えするようにアレンジした方が良いと思う。

 

6月:7本
  • ぼくたちの家族

突如母親が余命僅かと宣告されるところから家族が結束していく物語。良い作品だとは思うけど、正直終盤の展開はあれ?単純にハッピーエンド?だった。リアルにこんな展開になることってそうそう無いんじゃないのって思ってしまう。リアリティ求めすぎなんだろうか。この映画で妻夫木聡の顔を完全に覚えた。

 

  • MONSTERZ モンスターズ

視界に入った人間を操れる男VS唯一操れない男という触れ込みだったけど実際観てみると後者はそれだけじゃねーだろ、というツッコミどころあり。中途半端に人間ドラマっぽくしてるのがダメなのか、話もなんか微妙。ラストにいたっては何だそりゃレベル。予告映像は面白そうだったんだけどなあ。

 

  • 私の男

結構重い内容で疲れたときに観ると精神的にキツい。創作の世界だから許されるけどリアルだったら児童福祉法とかで問題になりそうだよなとか無粋なことを考えてしまった。海外の映画賞で浅野忠信主演男優賞もらったと聞いたけど、この映画は二階堂ふみの映画だったと思っている。何なのあの艶かしさ。当時まだ二十歳前だったとは信じられない。

 

高級ホテルの常連マダムが急死、遺産争いに巻き込まれホテルのコンシェルジュに殺人容疑がかかる。彼が見出した新人ベルボーイとともに容疑を晴らすべく奔走するといった内容。サスペンス、ミステリー、コメディなどいろんな要素が入り混じってる感じがした。この映画、回想の入れ子構造が出来てるんだけど、後から知ったところによると時代によってスクリーンサイズを変えたりしてるらしい。観ててぜんぜん気づかなかった。

 

貧乏藩がお上から難癖つけられて、帰った直後に短期間で再度参勤せよと命じられてしまう。奇策を弄して指定期日に間に合うよう頑張るぞという映画。コメディとしても時代劇としてもしっかりしていて安心して他人に薦められる。ただ悪役のテンプレっぷりはどうにかならなかったんだろうか。そこも含めて時代劇だと言われると返す言葉も無いけれど。

 

  • トランセンデンス

この映画でジョニー・デップのお顔を初めて知りました。コンピュータにコピーされた天才科学者の人格がやがて暴走していくというSF映画。ありがちな設定ではあるけど普通に楽しめた。でも結構酷評されてるみたいでちょっと意外。スノーピアサーよりはこっちの方が面白いと思ったんだけどなあ。

 

  • 観相師

韓国の歴史映画。歴史上実在した権力闘争に凄腕観相師が関わっていたという筋書き。前半は軽いノリだけど後半はサスペンス調になってきて緊迫感が凄い。元ネタの史実は知らない方が多分楽しめる。でも観た後で史実を調べてみるとちょっとした小ネタも巧く使ってて、作りの丁寧さに驚いた。暴力描写が比較的マイルドなのもありがたい。

 

7月:3本
  • 渇き

よくR18にならなかったなコレってのが最初に思ったこと。殴られる瞬間は音だけで映像を直接映さないとか、やたらカメラがぶれまくったりはレーティング対策だったりするんだろうか。映像と音のぶっ飛んだ演出も強烈。ただ正直話は判りづらいし、テンション高すぎで疲れた。

 

ディズニーの本気を感じた一作。眠れる森の美女外伝と聞いてエピソードゼロ的な話かと思ったら、オリジナルを塗り替える気満々な感じでびびった。近い時期に公開された思い出のマーニーが百合映画とか言われてたけど、こっちの方がガチ百合だと思う。男性キャラは徹底的にダメな感じの要らない子に描かれてて、ある意味すがすがしい。これが作れるんだったらミッキーマウス保護法緩めても高品質二次創作で活路を見出せるんじゃないかと思う。

 

  • 思い出のマーニー

微妙。Twitterとかだと妙に評判良かったけど、ジブリ補正かかってるんじゃないかと疑ってる。マジメに色々語りたい人には合うんだろうか。有名な児童文学らしいので途中からネタが見え透いてたのは王道ネタだと思うことにする。最後の方のネタばらしがただの説明になってる感じだったけど、もうちょっと見せ方なかったんだろうか。

 

8月:1本

人間の脳みそは100%使われてはいない。もし100%完全に使われたら?というSF(?)映画。「脳みそ100%使ったってこんなこと出来るわきゃないだろ」って言いたくなるハッタリの利いた展開に魅力を感じるかどうかで評価が割れそう。 新しき世界で公安警察やってた人がこっちではヤクザの親分やっててちょっと笑った。

 

9月:1本
  • 柘榴坂の仇討

桜田門外の変で襲撃を受けながら生き残った一人が、明治新政府になってからも仇討ちを狙って敵を追い続けるという時代劇。終盤の展開はキレイ過ぎてちょっと納得いかない。あとこれ台詞的にアニメだったら801な人たちが喜びそうだとか思ったけど、考え過ぎかな。

 

10月:2本
  • 蜩の記

9月に続いて時代劇。既に3年後の切腹が決まっており、それを受け入れる武士の生き様を見せる映画。そんなキレイに死ぬことを受け入れられるのかという疑問が。作中にも切腹にびびる役人みたいなのがでてくるけど、こっちの方が実情には近そうに感じた。まだ生きられる望みがあるのにあっさり死を受け入れるのも無駄死にに思えて仕方がないんだけど、これが美しい武士の心らしいから自分の感覚がずれてるんだろう。柘榴坂と比べるとこっちの方が出来は良いと思う。

 

  • グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札

実話を基にしたフィクション系の映画だけど、どこまで実話なのかよく判らない。モナコがフランスの保護下にいたのはそのとおりみたいだけど。高圧的なフランスに対して公妃であるグレース・ケリーの演説で乗り切ろうとするわけだけど、世の中そんなに(ry。調べてみるとモナコ大公からはクレーム出てるみたいで何とも。

 

11月:3本
  • イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所

この映画だけパンフレットが売り切れてて買えなかった。交通事故で生死をさまよう女の子がみる走馬灯のような内容。フラッシュバックの時系列が判りにくかったのが残念。ギター持ったアダムという彼氏の名前で下弦の月を思い出した。劇場で泣いてる人いたみたいだけど、このアダムが結構身勝手な奴に思えてちょっとイマイチ。主演のクロエちゃんは超かわいかった。

 

某所でコメディとして紹介されてて、じゃあ観てみるかとなったけど微妙だった。クドカン三谷幸喜は徹底的に笑わせた上でストーリーもまとめてくる印象があるけど、笑いもストーリーも中途半端に感じた。てかこれってコメディに分類されるものなんだろうか、ちょっと違う気がする。シリーズものなのでシリーズの空気が好きな人向けなのかもしれない。

 

  • 紙の月

NHKでドラマ化されてたらしいけど、そっちは観てない。展開早過ぎないかと思うところがあったけど、ドラマだともうちょっとマシなんだろうか。横領が話の中心にある映画で、大金が動く世界って怖いと思わされる。確か時代設定が94年とかだったと思うけど、銀行の業務フローは今も変わってないんだろうか。ネットが無い時代とは色々勝手が違いそうだけど。宮沢りえは自分が子供のころから活躍してたのに、まだ41歳だそうでちょっと驚いた。ホント若くしてデビューしたんだなぁ、と。

 

12月:3本

1979年に公開された人形アニメがベースらしい。サンリオ製作ってところで映画作ってたのか!ってなった。ハローキティ40周年記念ってなってたような。中身は特に前半、幻想ホラーっぽい感じ。子供向け映画の予告流してたけど、これを観たがる子供、見せたがる親は少なそうな気がする。下手すりゃ泣き出すんじゃねーのって思った。劇中歌にボカロが使われてたけど、これは場面によって合う合わないが激しいように感じた。

 

ブラックホール周りのSF考証がやたら話題になってた本作。3時間近い上映時間も含めて不安含みだったけど、いざ観てみたら普通に時間を気にせず楽しめた。最後の方のマーフの部屋に繋がるシーンはちょっとご都合主義的な気もしたけど許容範囲。悪役?だけはもうちょっと何とかならんかったのかと思う。減圧事故起こす天才科学者ってどうなの。

 

  • ゴーン・ガール

年末最後に観にいった映画。公開時期の割に各所で絶賛されるのも判るできだったけど、自分の好みからはやや外れる。一言で言うなら「こんな夫婦喧嘩は嫌だ」。観ててどっと疲れが来る映画だった。

 

以上、合計32本でした。

ランク付けをする気はないけど満足度が特に高かったのは、

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逆に期待外れ度が高かったのはスノーピアサー、白ゆき姫殺人事件、MONSTERZ モンスターズ、 思い出のマーニー あたり。 

熱しやすく冷めやすい性格なのでいつまで続くか怪しいけど、もう少し何か語れる程度には今後も観ていきたい。